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【考察】帝王切開児は側弯症のリスクが高いのか?そね整骨院

帝王切開での側彎症のリスク

今回は徒手療法の分野でも時折話題になるテーマ、「帝王切開で生まれた子どもは、経腟分娩よりも側弯症のリスクが高いのか?」について、いくつかの視点から掘り下げてみたいと思います。

徒手療法家の間では、
「帝王切開児は側弯症になりやすい」

という説が一定の関心を集めていますが、それは果たして本当なのでしょうか?
オステオパシーやカイロプラクティック、代替医療的な観点も含めて、考察していきます。

自然分娩で得られる“圧力と刺激”がないの

まず最初に注目すべきは、分娩のメカニズムそのものです。

経腟分娩では、赤ちゃんは狭い産道を通る際に「強い圧力」や「回旋(ねじれ)」を受けながら生まれてきます。この過程で赤ちゃんの身体には以下のような刺激が加わると考えられています。

  • 脊柱や骨盤への物理的刺激
  • 関節可動域に関する初期の調整
  • 頭蓋骨の可塑性への影響

オステオパシーやカイロプラクティックでは、この“自然な圧力”が赤ちゃんの 骨格アライメントを整えるための重要なプロセス として捉えられています。

一方で、帝王切開ではこのプロセスが省略されます。言い換えれば「重力や物理的負荷が加わらない状態で身体が外界に出てくる」ため、「神経系や筋骨格系への発達刺激が不足するのではないか」という仮説が立てられるわけです。

これは現時点では代替医療的な視点に過ぎず、医学的な確証があるわけではありませんが、臨床現場での徒手療法家の経験則として支持されることが多い意見でもあります。

運動発達の遅れとの関連性

帝王切開で生まれた赤ちゃんは、経腟分娩に比べて運動発達がわずかに遅れる傾向があると指摘する研究も存在します。

具体的には以下のような発達段階に差がみられることがあります。

  • 寝返り
  • ハイハイ
  • つかまり立ち
  • 歩行開始

これらの遅れは必ずしも「病的」というわけではありませんが、 運動経験の不足 や 筋骨格系の未発達 を引き起こす可能性があります。

こうした運動の発達遅延が積み重なることで、

  • 筋肉のアンバランス
  • 姿勢の不安定さ
  • 背骨の過剰な湾曲や回旋癖

などが形成されやすくなり、それが側弯症の一因になる可能性もあるというわけです。

腸内環境と神経発達の意外な関係

帝王切開で生まれた赤ちゃんは、産道を通らないため、出生時に母親の膣内フローラ(常在菌)に触れる機会がなく、腸内環境の初期構築が異なるとされています。

この「腸内細菌叢の違い」が、免疫系や神経系の発達に影響を及ぼす可能性があるという研究も進められています。

腸内環境は以下のような体の機能に深く関わっていることがわかってきました。

  • 脳と腸をつなぐ「腸脳相関」
  • 自律神経のバランス
  • 運動神経と姿勢制御の発達

これらが複雑に絡み合うことで、 姿勢保持機能や筋肉の連動性にも影響する可能性 があり、結果的に側弯のリスクに間接的に関係している可能性も否定できません。

帝王切開に至る背景因子がリスクを示すことも

帝王切開での出産は、多くの場合「医学的適応」に基づき選択されます。以下のようなケースがよく見られます。

  • 骨盤位(逆子)
  • 双子や三つ子などの多胎
  • 前置胎盤や胎盤剥離
  • 早産・低出生体重児
  • 分娩遷延や緊急帝王切開

これらの背景要因そのものが、 胎児期からの姿勢異常や神経発達への影響を及ぼしている可能性 があります。

たとえば、胎児が子宮内で長期間にわたり偏った姿勢でいた場合、 先天性の脊柱側弯 を引き起こす原因になることも考えられます。

また早産である場合には、全身の発達(筋力や神経回路の成熟など)が未完成な状態で生まれてくるため、成長過程での身体的バランスの取りづらさが影響することもあるでしょう。

結論:リスクが“高い”とは断言できないが、注意すべき因子は多い

現時点では、
「帝王切開で生まれたからといって、必ずしも側弯症のリスクが高まる」という医学的エビデンスは確立されていません。

ただし、オステオパシーやカイロプラクティック、そして徒手療法の現場では、「帝王切開児ならではの特徴的な身体のパターン」に着目することで、早期のサポートや姿勢観察が有効になる場面もあります。

側弯症リスクに対してできるサポートとは?

もし帝王切開で生まれたお子さんをお持ちの保護者の方や、臨床に携わる先生方が気をつけるべきポイントがあるとすれば、

  • 運動発達の観察(首すわり、寝返り、はいはい等)
  • 姿勢の左右差の早期発見
  • 筋緊張や関節の可動性チェック
  • 発育の節目での定期的な検査・相談

などを通じて、側弯のリスク因子を早期に察知することができます。

また、オステオパシーや整体・整骨といった徒手的アプローチで、身体全体のバランス調整を行うことも、成長期のサポートとしては有効です。

まとめ


帝王切開児が側弯症になりやすいという説には、いくつかの理論的背景や仮説が存在しますが、科学的に証明されているわけではありません。

ただし、分娩方法や出生時の状況が発達に何らかの影響を与える可能性は十分に考えられます。

重要なのは「帝王切開だったから」ではなく、その後の成長過程でどのような環境を与え、どのようにケアしていくか という点です。
姿勢や運動発達に不安がある場合は、専門家の目でチェックしてもらい、必要に応じたサポートを受けることをおすすめします。

※本記事は徒手療法の観点からの考察であり、医学的診断や治療を目的としたものではありません。疑問や不安がある場合は、小児科医や専門医にご相談ください。

 

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