脾臓って何をしているの?
今回はあまり知られていないけれど、実は体と心の健康に深く関わっている臓器「脾臓(ひぞう)」についてお話しします。
「脾臓ってそもそもどこにあるの?」
「なんで整骨院で関係あるの?」
そんな疑問をお持ちの方も多いかと思いますが、脾臓は免疫・血液・感情・筋肉・姿勢にまで影響を及ぼす重要な器官。西洋医学だけでなく、東洋医学や整体の視点でも非常に注目されています。
今回は、解剖学・生理学からの理解に加え、オステオパシー・東洋医学・感情面との関わりまで、そね整骨院の視点で詳しく解説していきます。
脾臓の基本情報|どこにある?どんな構造?
脾臓は体の**左上腹部(みぞおちのやや左、肋骨の内側)**にあり、胃の裏側・左腎の前方に位置します。通常は触れることができず、こぶしほどの大きさでスポンジ状の柔らかい臓器です。
主に2つの組織からできています
- 白脾髄(はくひずい):リンパ球が集まり、免疫応答を担う領域
- 赤脾髄(せきひずい):赤血球が多く含まれ、古くなった赤血球の分解や血液のろ過を行う領域
また、脾臓には豊富な血液が流れ、全身の血液調整・免疫制御の中枢的役割を果たしています。
解剖生理学から見た脾臓の3つの主な役割
① 免疫の司令塔(白脾髄)
脾臓はリンパ系の一部として、血液中の異物(細菌・ウイルスなど)を検出し、免疫細胞を活性化します。
特に、抗体を産生するB細胞が多く、インフルエンザや風邪などの感染症から体を守る“防波堤”の役割を果たします。
② 血液のリサイクルと貯蔵(赤脾髄)
古くなった赤血球(寿命約120日)は、脾臓で分解され、ヘモグロビン中の鉄分が再利用されます。また、血小板や白血球の一部も脾臓に貯蔵されており、出血などの緊急時には即座に放出されます。
③ 血液量の緊急調整
出血や急激な循環量減少が起きた際には、脾臓内に蓄えられた血液を一気に放出して、生命維持に貢献します。
脾臓とオステオパシーのつながり
オステオパシーでは「構造と機能の関係性」を重視しますが、脾臓も例外ではありません。
✅ 脾臓と周囲臓器・膜構造との連動
- 横隔膜:脾臓は横隔膜のすぐ下にあり、呼吸運動により上下に連動して動きます。
- 胃・左腎・横行結腸:隣接するこれらの臓器に癒着や可動性低下があると、脾臓の動きも制限されます。
- 胸椎9〜11番・肋骨の可動性:背骨や肋骨の硬さも、脾臓周辺の膜組織の緊張に関与します。
施術では、これらの関節・膜・内臓の動きを評価し、筋膜リリースや内臓マニピュレーションによって調整を行うことで、脾臓を含めた内臓機能の改善を図ります。
脾臓と症状との関係|左肩の痛みや背中の張りにも?
脾臓に関わる体性-内臓反射や筋膜のつながりにより、以下のような症状が出る場合があります
- 左肩や左背部の重だるさ(ケーラー徴候)
- 左の肩甲骨内側の緊張や痛み
- 息苦しさや左胸の圧迫感
- 左下肋骨〜側腹部の違和感
これらは整形外科的な異常がなくても、脾臓やその周囲臓器の可動性低下が影響しているケースもあり、当院でも内臓と筋骨格の関連を重視しています。
東洋医学から見る「脾」とその感情的役割
東洋医学では「五臓六腑」という考え方があり、その中で「脾(ひ)」は特に以下の働きを担うとされています。
🔸 脾は「運化」を司る
食べた物を“気”や“血”に変え、体全体に巡らせるエネルギー源とされます。
→ つまり、「消化吸収」「エネルギー変換」「筋肉を養う」といった働きがあるとされます。
🔸 脾は「思(し)を司る」
これは、感情の「思い悩む・考えすぎる」という状態に関係すると言われます。
たとえば
- 心配性
- 優柔不断
- 頭でぐるぐる考えが止まらない
- ストレスでお腹が痛くなる
こういった状態は**「脾の気」が弱くなっているサイン**かもしれません。
また、「脾虚(ひきょ)」と呼ばれる状態になると、
- 食欲不振
- 胃下垂・消化不良
- むくみやすい
- 倦怠感が抜けない
- 筋力低下
といった症状が現れ、体の土台が弱ってしまいます。
心と体はつながっている|感情が脾臓に影響する理由
現代医学でも、「腸脳相関(ちょうのうそうかん)」などの研究が進み、感情が内臓に影響を与えることが明らかになってきています。
脾臓は副腎や腸と連携し、ストレスホルモンや免疫反応とも深い関係があります。
そのため、「考えすぎ・ストレス・心配性」といった精神的な負荷が、脾臓の機能低下に波及することもあるのです。
整骨院でできること|そね整骨院のアプローチ
そね整骨院では、単に痛みのある部分を診るのではなく、体全体のつながりと内臓の状態まで意識した施術を行っています。
✅ 具体的なアプローチ
- 横隔膜・肋骨・胸椎の可動性調整
- 胃・腸・脾臓の内臓マニピュレーション
- メディセルによる筋膜の癒着解放
- 自律神経バランスを整える頭蓋仙骨療法
- 栄養・感情面からのアドバイスも実施
症状の背景に脾臓や内臓の不調が疑われる場合、これらの手技を組み合わせて根本からの改善を目指します。
✅ まとめ|脾臓を整えることは、心と体の安定につながる
西洋医学 免疫・赤血球の分解・血液貯蔵
オステオパシー 横隔膜・胃・腎臓などとの膜連動
東洋医学 思い悩み・運化・むくみの関係
症状 左肩の痛み/背中の張り感/疲労感/ストレス
そね整骨院(上田市緑ヶ丘)
- 内臓調整・オステオパシーを活用した施術
- 自律神経・ストレスによる体の不調にも対応
- 慢性症状の根本改善をサポート
「どこに行っても良くならない…」というお悩みのある方、
“体の奥”にある脾臓や内臓の働きに目を向けてみませんか?
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【そね整骨院|上田市緑ヶ丘】
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