オステオパシーによる正しい骨盤矯正
出産後、赤ちゃんのお世話や家事に追われ、自分の体のケアが後回しになっていませんか?
「骨盤矯正って本当に必要?」「痛みもないし、そのうち戻るでしょ」——そんなふうに考えている20代・30代の女性は少なくありません。
ですが、今のあなたの体は想像以上にダメージを受けており、産後の骨盤ケアを怠ると将来深刻な不調につながる可能性があります。特に現代の若い世代の女性には、骨盤矯正がこれまで以上に「必須」ともいえる理由があるのです。
妊娠・出産は「骨盤構造」にとって大きな衝撃
妊娠中は、「リラキシン」というホルモンの作用で、骨盤まわりの関節や靭帯がゆるみます。これは赤ちゃんが産道を通りやすくするための自然な働きですが、出産によって骨盤は前後・左右に広がり、ねじれた状態になります。
本来は産後1年~1年半で元に戻るはずの骨盤も、現代の女性は回復が遅れがちです。
その理由は以下の通りです。
■①現代の女性の筋力・体力の低下
昔に比べて、日常の中で身体を動かす量が圧倒的に減っています。便利な生活、デスクワーク、長時間のスマホ操作などで、体幹や骨盤周りの筋肉が弱くなっている女性が非常に多いのです。
その結果、産後に緩んだ骨盤を自力で支える力が不足しており、自然には戻りにくい状態になっています。
■②座りっぱなし・スマホ姿勢が骨盤をさらに歪ませる
現代人の姿勢は、猫背・巻き肩・ストレートネックなどの問題が多く、骨盤にも大きな負担をかけています。特に赤ちゃんを抱っこしながらスマホを操作する姿勢は、骨盤にねじれと傾きを生じやすい典型例です。
その状態で育児を続けていくと、腰痛・股関節痛・肩こり・尿もれなど、次第に体のあちこちに不調が現れます。
■③妊娠・出産の高齢化により、回復力が下がっている
20代後半〜30代での初産が一般的になった今、10代や20代前半の頃と比べて靭帯や筋肉の柔軟性、回復スピードが低下しています。産後の疲れが抜けにくい、睡眠時間が取れないという状態では、骨盤の自然回復は期待できません。
骨盤が歪んだままだと、将来はどうなる?
産後に骨盤が歪んだまま放置してしまうと、数年〜数十年後に以下のような不調が起こる可能性が高くなります。
・尿失禁・頻尿・骨盤臓器脱(膀胱や子宮が下がる)
・便秘・生理痛・内臓機能の低下
・代謝の低下・ぽっこりお腹・体型の崩れ
「今は困っていないから大丈夫」という油断が、40代、50代での後悔につながるケースも少なくありません。
■オステオパシー的に考える「産後の骨盤矯正」とは?
オステオパシーでは、骨盤の歪みを単なる“位置のズレ”とはとらえません。骨盤は、背骨・内臓・筋膜・自律神経・血流・リンパなど、体全体と密接につながっている「身体の土台」です。
オステオパシーでの産後の骨盤矯正でしなければ、いけないところは次の5つになります。
②腸間膜根への施術
③横隔膜の施術
④腹横筋のリハビリ
⑤会陰部への裂孔及び切開の跡への施術
この5つが本来、行わないといけない施術になります。
つまり、骨盤が正しい位置に戻ることで…
●背骨のバランスが整い、姿勢が改善する
●内臓の位置と働きが安定し、代謝や消化が良くなる
●自律神経の働きが整い、心身の疲労感が軽減する
●骨盤底筋の回復が促され、尿もれ・臓器脱を予防できる
というように、身体全体が健康な方向へ向かいます。
オステオパシーの骨盤矯正は、無理にバキバキと動かすのではなく、筋膜の緊張や内臓の動きを整えながら、自然に「本来あるべき位置」へと導くソフトなアプローチです。
■産後のケアは「将来の自分へのプレゼント」
産後の体は、自分でも驚くほど弱く、不安定です。でも、今しっかりと骨盤を整えておけば、5年後、10年後、ずっと健やかな日常が手に入ります。特に20代・30代の若い世代こそ、将来の自分のために早めのケアが必要です。
「疲れやすくなった」「体型が戻らない」「なんとなく不調が続く」——それは骨盤からのサインかもしれません。
■まとめ
現代の20代・30代の産後女性が、骨盤矯正を必要とする理由は以下の通りです。
- 筋力の低下により、骨盤が自然に戻らない
- 姿勢や生活習慣が骨盤をゆがめやすくしている
- 出産の高齢化で回復力が低下している
- 放置すれば、将来の不調リスクが高まる
オステオパシーによる骨盤矯正は、体に負担なく、根本的な回復を促してくれる方法です。
「もう若くないから」ではなく、「若いうちにこそ整えておく」。
それが、未来のあなたの心と体を守る一番の近道です。
そね整骨院
〒386-0022長野県上田市緑ヶ丘3-21-9